2016年6月8日水曜日

ブラジル旅行&学会 マングローブ林とその周辺

6月7日

学会エクスカーション2日目。前日は空港から宿までの移動だけだったので、今日からが本格的な観察である。エクスカーションの参加者は20人。日本人参加者は僕一人。

今回、エクスカーションで訪れているのはリオデジャネイロ州のParaty周辺と、サンパウロ州のCunha周辺。気候としては亜熱帯に相当し、この辺りの森林はAtlantic (Rain) Forestと呼ばれる。

7日に主に観察したのは、マングローブ林と亜熱帯林。とりあえずはマングローブをはじめとする海岸植生についてまとめる。

マングローブと向かいあって成立する砂丘植生。
優占するのはイネ科のSpartina sp.。ウコギ科sp.、ヒユ科sp.、カヤツリグサ科sp.などを交える。

ウコギ科sp.。おそらくHydrocotyle属。日本で特定外来生物に指定される「ブラジルチドメグサ」に近いものと思う。

カヤツリグサ科sp.。周囲の方はScripus(ホタルイ属)ではないかと言っていた。個人的にはFimbristylis(テンツキ属)のように見えたが。

マングローブ林。Escuro川の河口に成立する。
高木層の高さは8~10 m程度で、日本の西表島とそれほど変わらない印象。

Rhizophora sp.。日本のヤエヤマヒルギと同属にあたる。

Avicennia sp.。日本のヒルギダマシ(キツネノマゴ科)と同属。

Laguncularia sp.。シクンシ科。

日本には分布しない属。ただし、同じシクンシ科のヒルギモドキは日本のマングローブの構成種である。
Acrostichum sp.。マングローブ林の林床に生育する大型のシダ。
日本では、八重山諸島に同属のミミモチシダが分布。

マングローブ林では着生植物の多さに驚かされた。

左写真はおそらくTillandsia stricta(ブロメリア科)。


Vriesea sp.?。やはりブロメリア科。

Microgramma sp.。


ブロメリア科とシダの着生種は、他にもそれぞれ2、3種はあった。

ラン科の一種。個体数は多かったが、花は全て終わっていた。














マングローブ林に隣接した海岸部にて見たもの。


Paullinia sp.。ムクロジ科。

Schinus sp.。ウルシ科。

日本では「ピンクペッパー」の名で売られている。

Munuca sp.。マメ科。

豆(種子)と鞘(果実)。

日本では同属のものとしてワニグチモダマなどがある。

グンバイヒルガオ Ipomoea pes-caprae。ヒルガオ科。

日本でも沖縄などに分布。
海流で種子が散布される植物には分布範囲が広いものが多いが、グンバイヒルガオは最たるものだろう。

Polygala sp.。ヒメハギ科。
草体には樟脳を思わせる香りがあった。














6月11日 追記 
マングローブ林の構成樹種に関して、いくつか誤りがありました。訂正します。



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